Story by Amanda Pampuro. Photos by Jessica Peterson at Ypao Mart in Tamuning.
ママ ‘Nポップストア、グアムのロコがそう呼ぶ正体は日本で言うところのコンビニ。
天候によっていたんだ建物に奇妙なショップの名前が掲げてあります。一度足を踏み入れると、その外観とは裏腹に日常品から食料品、薬まで欲しい物はほとんど揃っています。
中でも、甘い、塩辛い、スパイシーと三拍子揃った「ロコのお気に入り
はどこの街(村)のストアに行っても一つはレジの横に置いてあるので要チェックです!
ロコのお気に入り
まるで古くからあるキャンディーショップのように、 ママ ‘Nポップショップのカウンターには鮮やかオレンジ色と緑色の瓶が並んでいます。
おやつの代わりに、といってもそれは甘いものではなくお漬物。しかもその中にはたくさんの唐辛子がピクルスと共に泳いでいます。ピクルスの他にも、卵、パパイヤ、マンゴ、大根や季節の味も楽しめます。もしも食べ慣れていなければ卵からお試し下さい。意外にも口当たりがなめらかで、お口の中で旨味が増します。チャランパゴにあるハローマートでは卵1個が75セント、ピクルス8切れで1ドル。お酢とボニーペッパーがベースとなっていますが、お店によって味が異なるので、何件か回ってみるのも楽しいかもしれませんね。
スイーツ
グアム島メイドのお菓子と言えば、飛行機の中で配られる小さな袋に入った「チャモロチップクッキー
が良い例ですが、「ラマイ」と呼ばれる大ぶりのドーナツも要チェック。パンの実が主要材料で、たっぷりのパウダーシュガーでコーティングされています。また元祖とも言える「台風
ドーナツはレシピがいたって簡単。材料はベーキングソーダ、ココナッツミルク、そして小麦粉だけ。台風の後でも作れるとこの名前がつけられました。アガニャ地区の9番通りにあるチョーデストアには、お砂糖がまぶされ中までさっくりの感触を楽しめるクッキーがあります。コンスターチベースの生地にシナモンシュガーで仕上げられたこのクッキーは、お土産やちょっとしたギフト用にラッピングして売られていることもあります。
ハンドパイと呼ばないで
ハンドパイとはパイ生地(ペイストリー生地)を使った三角のパイの事。
スペイン統括時代の名残からこれをチャモロ「エンパニャダ
と言います。メキシカンやキューバ料理にあるような一品に見えますが、中身は全く別物。アチョーテの実のパウダーが生地に練りこまれ、チキンとレッドライス、ボニーペッパーをトルティーアの様な生地に包み揚げたもの。作りたてを購入できるのは朝8時頃までで、次から次にロコ達がご購入。午後までには売り切れて店頭から消えてしまうこともあります。
日本からやってきたサンドイッチ
ママ ‘Nポップストアで売られているサンドイッチは、たいていツナや玉子など自分でも作れるシンプルなものが多いですが、隣のバスケットには必ずと言っていいほど「おむすび」が並んでいます。けれども日本のそれとは少しばかり仕様が違い、スパムやツナサラダがふりかけのまぶされた、大きな長方形のおにぎりの上に乗り、太い海苔の帯で大胆に巻いてあります。スパムやツナサラダ、大根、キュウリ、卵が入ったロール寿司も同コーナーに。東京マートに行くと本格的な日本のお弁当に出会うこともできます。
王道といえばこれ
マリアナ諸島を訪れたら必ず食したいのがケラグエン。食材にレモンをたっぷり和えて作るこの料理には、鹿、ステーキ、カニ、エビなどが使用されます。中でもどの店に行っても見つかる確率が高いのが「チキンケラグエン」。トルティーアで巻かれたそれはケラグエンの王道とも言えます。